今回のCAT(異学年活動)では、秋に開催される「学園フェスタ」の内容決めを行いました。
久しぶりの復活となる今年の学園フェスタですが、私たちは大きな挑戦として「プログラムや競技の企画を、すべて子どもたちに委ねてみよう」と決めました。
当日は5・6年生のリーダーを中心に、学年を超えた話し合いがスタート。競技の候補も大方出そろい、あとは「下級生から上級生まで、みんなが楽しめる内容にどう工夫できるか」がこれからの工夫の見せどころです。
正直に言えば、大人がプログラムを決め、ルールを整えた方が準備はスムーズですし、行事としての「見た目の完成度(クオリティー)」も高くなるかもしれません。子どもたちだけで話し合えば、意見が割れたり、時間がかかったりと「面倒なプロセス」がたくさん生まれます。
それでも私たちが時間をかけて対話を重ねるのには、明確な理由があります。
心理学における「自己決定理論」が示すように、人は「自分で考えて決めたこと」に対してこそ、強い当事者意識と責任感、そして本当の楽しさ(内発的動機)を感じるからです。
とはいえ、実際にやってみると一筋縄ではいきません。異学年での話し合いの現場は、まさに発達段階ごとの「葛藤のカオス」です。
5・6年生: 時間的制約がある中で、あらかじめクラスで話し合ってきた案を全体の場へどう落とし込むか、進行の難しさに頭を悩ませる…
3・4年生: 「2歳から大人まで全員が参加する」という前提条件を理解しきれず、つい「自分たちが遊びたいこと」を優先してしまう…
1・2年生: みんなでワイワイ話し合ってはいるものの、その話し合いの理由や背景まではいまいちピンときていない…
それぞれの年齢による視野や理解度の違いがあるからこそ、話し合いは簡単にまとまりません。
「自分たちが楽しむ競技を、自分たちの話し合いで決める」―― 少なくとも私自身の小学生時代を振り返っても、そんな運動会は一度も経験したことがありませんでした。
大人がすべてお膳立てした「用意された100点の成功」よりも、試行錯誤しながら自分たちの手で作り上げようとするプロセスそのものに価値があります。今年この挑戦を一度やってみることで、子どもたちは「自分たちの話し合いの先にあるゴール」を体感し、次への大きな一歩を踏み出すはずです。
今が100点満点じゃなくていい。大人も子どもも、手探りでつくりあげる手づくりのフェスタ。
これから子どもたちがどんなアイディアを出し合い、どんなドラマを生み出してくれるのか。私たち教員も今から楽しみで仕方がありません!
これからの続報も、ぜひ楽しみにお待ちください。